座学講習会 人と馬との共生~馬のWelfare、人のWelfare ~<The Wind Horse Well-Being> ウィンザー直子氏

2月12日(月)13:55~15:25講習会室3階で行われるウィンザー直子氏による座学講習会。

老人ホームでの馬解除療法
老人ホームでの馬介助療法
馬のセラピー
馬のケアをしているウィンザー直子氏

■講習内容■

古代の馬の祖先の出現については諸説あり、現在の馬に似た形態を持ったエクウスが約100万年ほど前に現れたとされ、彼らは野生馬として草原を自由に疾走していました。その後、紀元前4000年頃、人類が野生馬を捕らえ、家畜化するようになったようです。馬はその従順さという特質の一方で、並外れたスピードとパワーに長け、民族の大移動や農耕文化を大きく飛躍させました。以降永く、馬は人間と共に生活をし、私たち人間は馬との強い絆を結び、農耕、運搬、馬車などの旅の移動、戦争、等々で、生活の隅々まで限りなく馬の献身的な働きに負うて来ました。さらにそして現代では競馬、乗馬、スポーツ競技、娯楽、馬介助療法なども人々に親しまれ、私たちは馬から大きな楽しみと多大の恩恵を受けています。
 その一方で、現在果たして、私たちはその馬の限りない献身と協力に対して公正に評価をし、感謝を返しているのでしょうか?私は乗馬と馬のケアを含め25年近く馬と付き合ってきた中で、そうした疑問を絶えず自分自身に問うて来ました。
 現在シンガポールで、現在、以下の活動を主に行っています。それらは1)乗馬、2)馬介助療法、3)馬のマッサージ・ケアです。その一方で、マレーシアに2頭の馬、20歳の牝馬Alegriaとその仔馬Sayangがいるので、4)馬の調教も加わりました。 Alegriaは出産後、再び乗馬・競技のトレーニングを再開し、Sayangは今年一歳を迎え、少しずつ、彼女にとっては生まれて初めての調教を始めているからです。
この私の体験しているこれらの4つの活動視点から、どちらも犠牲的にならないための公正な立場での<馬のWelfare (福祉)>と<人と馬との共生>について、皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。

■講師略歴・活動■

◆ウィンザー直子氏◆

医博(精神医学)、心理学者、馬療法士 ウィンザー直子氏
医博(精神医学)、心理学者、馬療法士
ウィンザー直子氏

医博(精神医学)、心理学者、馬療法士
<The Wind Horse Well-Being>の使命 :地球上のすべての生命を敬い、人と馬のための<心と身体と魂の統合>を目指します。
活動
現在シンガポールに在住し、心理学者と馬療法士という両方の専門分野のキャリアを活かし、次の3つを柱に活動を行っています。
シンガポール赤十字において、メンタルヘルスのワークショップ
シンガポールEqual Arkおよびシンガポール・ポロクラブにおいて、Equine Therapy馬のマッサージ・ケア
シンガポールEqual Ark (馬介助教育・サービス団体)において、Equine Assisted Therapy馬介助療法
経歴
南山大学文学部卒業(臨床心理学専攻)後、東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室より医学博士号授与。大学病院及び総合病院の精神科において成人・思春期青年の精神障害、および児童の発達障害の心理臨床に従事。
2002年、カナダに移住後、バンクーバーのクリニックで、カナダBC州公認の心理療法士として、成人・学生への心理療法とメンタルヘルスのワークショップに携わる。同時期、乗馬の傍ら、アメリカ・カナダ・ノルウェーにて、数種の馬のケア技法コースを修了。
2014年、シンガポールに転居。2015年より、マレーシア競馬協会公認馬療法士(Equine Therapist)として、シンガポール競馬協会タルフ・クラブにおいて、競走馬のマッサージ・ケアに携わる。2016年より、シンガポールEqual Ark (馬介助教育・サービス団体)において、馬介助療法と馬のケアに携わっている。
家族:夫と二匹の猫(シンガポール)、二人の息子(カナダ、バンクーバー)、馬二頭;牝馬とその仔馬(マレーシア)

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